先輩移住者の皆様から

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子育てには最適の環境です。



 石川さん 
 横浜市から平成17年12月に移り住みました。
 子どものために、いつかは自然環境の良い田舎で暮らしたいと夫婦でよく話していました。ある日、田舎暮らしの本を眺めていると、いすみ市のページを見た瞬間に二人が「ここだ!」と感じました。
 私はスキューバダイビングのインストラクターをしていたので、海外に住んでいた時期がありましたが、パラオの田舎の雰囲気とイメージが重なりました。今、考えても感覚的としか言えません。

 子ども達は、平日や休日を問わず、友達と暗くなるまで外で元気よく遊んでいます。虫取り、草花遊びなど泥だらけで帰ってきます。洗濯はたいへんですが、遊ぶフィールドには事欠きません。

 主人の仕事は内装業で、都心など遠くまで仕事に行きますが、疲れた顔をしなくなった気がします。前に比べると顔つきが確実に変わりました。田舎暮らしを楽しんでいるようで「流れ星見ちゃったよ。」と帰ってきたこともあります。
 私は、子どもを通して友達がたくさん出来ました。
 保育所、小学校から子どもが友達と一緒に帰ってきます。その繰り返しから今では、子どもとお母さんが集まり、賑やかに毎日を過ごしています。

 いま私の楽しみは、出かけるたびに旅行気分になれることです。買い物や海に出かけた時に、里の山々、広大で美しい田園、その中を走りぬけるいすみ鉄道、季節の移り変わりを身近に感じます。まるで小旅行をしているような気持ちになります。子どもの心に戻り、市内を探検しているようで、「贅沢だな」と感じます。




 眞木さん 
 サーフィンをしていたので、高校生の頃からいすみ市のことは知っていましたが、二人の子供を、この海や緑に囲まれた素晴らしい環境の中で、伸び伸びと逞しく育てたいと思い三年前に東京からいすみ市に転入しました。
 子供たちは、サーフィンや釣りが大好きですし、毎日、泥まみれになって遊んでいます。都会に住んでいたときには考えられないくらい元気に成長しているように思います。
 そして、もう一つ良かったことは、近所の皆さんが温かく迎えてくれたことです。

 私自身、はじめは地域の方と仲良くなれるか心配でしたが、すぐに打ち解けられましたし、子供たちにも優しく接してくださいます。
 収穫時期になれば、食べきれないほどのトマトやキュウリを玄関にそっと置いていってくれたりします。都会では怖くてとても食べられないですよね・・・。
 おかげさまで我が家には、いつも地元の新鮮な食材がたくさんありますし、
 たまには子供たちが家の前の川で釣ってきた魚をおかずにしたりもしています。

 いすみ市には、生活を楽しむ材料がたくさんあるので、東京にいた頃に比べて家族の会話も増えて、皆が毎日、笑顔で過ごしていると実感しています。
 ただ残念なのは、最近、派手な看板やのぼり旗などが目立ち始めて、景観が悪くなってきていることです。
 浜から見えるテトラポットも何とかして欲しいと思います。

 空気や景観などは後から作ることはできないものですから、今のうちから、この荒らされていない田舎そのものの景観を保持して、孫子の代まで残していくべきだと思います。





 清水さん 
 16年前に海が見えるところで、都内への通勤圏という条件で場所探しをして、いすみに移り住みました。
 当事、東京都北区に住んでいた私たち家族は、新しい家を購入しようと埼玉県を中心に探していました。でも、なかなか気に入った物件は見つからず、「どうせ通勤時間が1時間位かかるのであれば、海があった方が・・・!」

 この言葉がきっかけとなり、海のあるまちということで千葉の物件に絞込みました。

 最終的には、結局は山手で、海が見える場所ではなかったのが残念です・・・。
東京にいたころは、魚は切り身になっていたものや調理されたものしか見たことがなかったのですが、こちらに来てからは、一本丸ごと買うようになり、これを自分でさばいています。かなり料理の腕も上がったと思いますよ。
 都会に比べると、自然、草花、魚、野菜等、全てが新鮮でいいと思います。空気も全く違います。

 子供達も自然に触れることが多くなったおかげで、草花などを見て名前が分かるようになりましたし、とても逞しくなったように感じます。
 地域の方との付き合いは、積極的に参加することで、皆さんは暖かく迎え入れてくれます。
こちらに知り合いがいなかったので、友達欲しさに地域のバレーボールサークルやイベントに参加しました。
 おかげで友人も増え、毎日が楽しくなりました。

 現在は、子供が学校の関係で東京へ、夫も転勤で通勤時間が増えたことで都内との二地域居住となってしまいましたが、子供達も夫も「東京は人が多すぎて疲れる。やはりこのいすみがいい」と言っています。





 高橋さん 
 私はもともといすみ生まれなので、いすみのことは知っていました。幼い頃に東京に転出、結婚して東京都杉並区に住んでいました。
 住んでいた場所が大きな環状道路のすぐ近くで、子供が喘息やアトピーで、夫も鼻炎がすごく悩んでいました。
このままではいけないと思い、11年前に私が生まれたこのいすみへ移住してきました。



 移住してすぐに感じたのは、空気が違う、土の匂い、潮の匂い、葉の匂い、都心ではわからなかった自然の匂いを感じました。

 こちらに住んで子供を毎日海へつれて行って、泳がせたり、散歩したり、食べ物もおいしく旬のものを食べていたおかげで、1年位で病気はすっかりよくなりました。
 最近はあまり病院も行かないですし、夫も鼻炎が治まってきました。
 病気が良くなったおかげで、家族が笑顔で笑っている時間が増えました。

 私自身も都会では、時間におわれて不規則だった生活が、こちらに来てスローテンポというか、あまり時間を気にしなくなり規則正しい生活になりました。
 しかし、夫は仕事がなかなか見つからなくて大変でした。やっと見つかった仕事でも、都心部より給料が安く生活は苦しかったですが、その分家族と触れ合うことが増えました。

 私は、このいすみに来てお金では買えない家族と笑って過ごせるすばらしい時間を手に入れたと思います。
 私を含めてなんですが、最近移住者の方が多くなってきました。

 移住者=都市住民ではないですが、都市部の感覚を持っている移住者が増えることによって、この田舎な良さがなくなって、このいすみ市が都市部のように変わってほしくないです。




 木原さん 
 豊かな自然の中で子育てができる田舎で、かつ東京へ日帰りができる場所を探していたところ、32年前にたまたま行きついたのがこのいすみです。

 緑が多く自然あふれる環境の中で生活したおかげか、子供は大きな病気もせずに元気に育ってくれました。
 また、私たちが子供会や神楽囃子などの地域の行事に積極的に参加していたこともあると思いますが、
地域の方々の人柄も良く、すぐに打ち解けられ、近所付き合いで特に苦労を感じたことはないですね。

 一時期、別荘としていましたが12年前に子供が独立したのを機会に、夫婦でのんびりとした生活がしたくて、またこちらへ戻ってきました。
 32年前は、道路は狭いし、人家も少なくまるで開拓地のような印象でしたが、最近では、周りに人家が増えましたし、スーパーなどもできて便利になってきましたね。とはいうもののまだまだ自然はたくさん残っていて、身近に四季を感じられます。
 とくに季節ごとに咲く花々は私たちの目を楽しませてくれます。
 また、食べ物もお勧めです。直売所や農家に行けば、旬の野菜や新鮮な魚が安く手に入りますし、地元の食材を使って、アンチョビや味噌、ジャムを作ったりして楽しんでいます。
 ただ最近、気になることは休耕農地が増えてきたことや景観に配慮しない開発が進んでいることです。

 今まで残してきたこの素晴らしい景観が崩れてしまうのは本当に残念です。
ボランティアで近所の荒地の草刈りをしていますが、自分たちでできる小さなことからいすみの自然環境を守っていきたいと思っています。

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